No.4390
更新日:2014/04/23
カテゴリー:
インプラント
違和感の正体は根っこのヒビ。30代女性の症例。
30代女性の症例です。
2年前に当院でインプラントとオールセラミックスの治療をされました。
現在も、月1回のメンテナンスにご来院頂いております。
来院されたきっかけは差し歯をしている前歯に違和感を感じたことでした。
カテゴリー | インプラント |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 30代 |
治療内容 | インプラント 差歯・オールセラミック |
前歯に違和感があるとのことで来院された当時の写真です。 肉眼で見る限りでは問題はないように思えます。
治療終了時の写真です。治療した歯がどれかわからないほど自然です。
違和感があった歯のレントゲンを撮影して診断すると、歯の根っこが折れていてのう胞(膿の袋)が出いている状態でした。こうなってしまった歯は早急に抜歯が必要になります。 患者様より「なるべく綺麗な状態で、他の歯にも負担をかけないような治療をご希望」とのことで、抜歯をした歯はインプラント治療を、見た目が気になる差し歯に関してはオールセラミックスの被せ物の治療を行う方針となりました。 抜歯をすると、歯を支える骨が溶けて穴が開いていました。インプラント治療するうえでは骨が少なくなっていたので、同時に骨を増やす処置を行いました。 骨が薄い方でも、骨を作ることでインプラント埋入が可能になります。
口腔内を裏側から撮影した写真です。 裏側まで白いことがよくわかります。 インプラントを埋入し、インプラントの頭だしを行い、被せ物の土台まで装着した様子です。 今回は、前歯の症例だったため、土台もセラミックでで作られたジルコニアアバットメントを採用しました。白いセラミックでできた土台は審美性にとても優れています。 また、インプラントの左右にある差し歯も、ファイバーという白い土台を採用しています。 この状態で、被せ物のかたどりを行ないます。
技工士に制作を依頼して、出来上がってきた被せ物です。 患者様によって、歯の形や歯茎の状態は様々です。歯に装着する被せ物はまさにオーダーメイドと言えます。 特に前歯は形だけでなく、色も重要な要素となってきます。 形も色も十人十色です。全ての患者様のご希望に対応できるよう、こうづま歯科医院では充分な設備を整えています。
オールセラミックスを装着した状態の歯の裏側の写真です。 中も表も、裏側も全てオールセラミックスなので、美しい状態を保つことができます。
治療が終了し2年経った状態のお口です。 毎月のメンテナンスと、インプラント埋入部位の定期的なレントゲン診断により、治療が終わった頃のように美しい状態を保っています。こうづま歯科では治療だけを行うのではありません。虫歯になってしまった歯は治療が必要ですが、それ以前"虫歯を作らないこと"が患者様が健口(健康)でいられる一番のお手伝いだと思っているからです。
そのために、こうづま歯科医院ではメンテナンス・定期健診が大切だと考え、予防専用ルームを設けています。 自動車に定期的なプロのメンテナンスが必要なように、お口もプロによるプロのメンテナンスが必要です。 ちなみに、金属(チタン)とセラミックでできているインプラント自体は虫歯になることはありません。 しかし、インプラントを支えているのは患者様自身のお口(アゴの骨)です。歯周病と同じように、インプラントにも"インプラント歯周炎"という病気があります。 今回の症例の患者様も、月に1回のメンテナンスに定期的にご来院していただいています。 半年に1回はインプラントを埋入した部位のレントゲンを撮影し、骨に異常がないかを確認することでインプラント治療がより効果的に機能を発揮します。 治療が終わってからも、患者様のお口のパートナーとして・患者様のホームドクターとしてのお付き合いが始まるのです。 今回の症例の患者様も、定期的にメンテナンスにご来院していただいているので大きな虫歯もなく、安定した口腔内を保っていらっしゃいます。 こうづま歯科医院ではインプラントの治療や、被せ物の治療が終わった時が1つのゴールではありますが、そこからが患者様とのお付き合いのスタートだと考えています。
前の記事:違和感のない、ズレ落ちない総入れ歯(今回は磁石を使った義歯)